山口染工場について

山口家の歴史は、1822(文政5)年、初代嘉吉にさかのぼる。
江戸中期の木綿織物の普及に伴い、藍染めが広く発達し、専門の紺屋が生まれるようになったころだ。
山口家も糸染めを中心に隆盛を誇り、2代佐重郎のころには
「土地の購入を勧める人がひっきりなしに訪ねてくるほど、もうかっていたと伝え聞きます」
と5代目にあたる故嘉一さんの妻元子さんは言う。

 明治以降、化学染料が使われ始めたことで、紺屋は徐々に衰退。山口家も4代光太郎の代で藍染めに区切りをつけた。
残された多くの道具類はこうした藍染めの盛衰を物語っている。

 工場を神聖視してきた職人たち。
今でも山口家では毎年1月2日の仕事始めに紺屋の神様の代わりの人形と「愛染明王」の軸をまつり、日々の仕事に感謝している。


山口染物工場
商号山口染工場
代表者山口信太郎
所在地403-0005
山梨県富士吉田市上吉田1丁目10-20
電話/FAX0555-22-0002
創業文政5年
メール
URLhttps://yamaguchi-some.com/

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